わたなべばうの日記

WATANABEさんチの育児ブログです。

妹に手紙を書いた話

わたしには2歳違いの妹が一人います。

特別仲良しってわけではなかったけど、学生の頃はたまに2人で買い物やランチ、カラオケなどに行くようなごく普通の姉妹ではあったと思います。

わたしが大学3年生で彼女が大学1年生の時には一緒に大阪で暮らしたりしました。

(わたしは高校卒業と同時に実家を出ており、先に一人暮らしをしていました)

彼女が大学卒業を機に同居は解消になり、彼女は実家へ戻りました。

わたしもその後色々あって3回の引越しを経てから京都の実家へ戻りました。

相変わらず妹とはそれなりの距離感で普通に過ごしていたと思います。

だけど段々と仲が悪くなっていくのです。

そのうちにわたしが話しかけないと向こうから話しかけてくる事はなくなりました。

挨拶も無くなりました。

最初のうちはわたしも頑張って話しかけていたのですが、段々とそれも疲れてきてしまい、いつのまにかわたしも彼女に話しかける事をやめました。

わたしが話しかけないと彼女から話す事はないので全く会話が無くなりました。

それでも食事は母を含め大体毎日3人で食べていました。

食事時は大抵わたしと母が2人で会話をして、彼女は黙っていました。

彼女が先に食事を食べ終わると自分のお皿だけを下げて洗い自室に戻っていくのが常でした。

わたしがいなければ、母とは普通に会話していたのだと思います。

母はいつも、どうして仲が悪くなったのか?仲良くして欲しい、というような事をわたしに言ってきました。

わたしと妹が顔を合わせると家の中の空気が悪くなります。

母にはその重々しい空気の中に居させてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

ですが、仲が悪くなった原因はわたしにもわかりません。

強いて言うならば、彼女はわたしという人間の事が嫌いなのだと思います。

わたしは昔から周りの人たち、特に友人には恵まれていました。

学校やバイト先では先輩にも恵まれていました。

それから要領も良かったので、親や親戚、先生などからも可愛いがられていましたし、それで得する事もたくさんありました。

彼女から見たわたしという人間は、なんの努力もしないでヘラヘラ生きているだけで恵まれているように映っていたようです。

(このような内容の事を彼女から直接言われた事があります)

対して彼女は、姉のわたしから見ても昔から確かに周りに恵まれない子でした。

友人との約束はすっぽさかれるのが常でわたしもよく驚いていたものでした。

学生時代も社会人になってからも、わたしは彼女に特別仲の良い友人がいたと聞いた事がありません。

そんな彼女の横で毎年友人達に集まってもらい誕生日を祝ってもらえるわたしは彼女から見たら羨ましい存在だったのかもしれません。

とにかくコレといった原因があったわけではなく、段々とわたしという人間をより一層に嫌いになっていったのだと思います。

彼女と会話をしなくなってから、わたしは今の夫と結婚をし、再び実家を出る事になり、そして現在に至っています。

母はわたしと妹の仲が悪い事を悲しんでいます。

そして度々妹の不機嫌に振り回されて疲れているようです。

彼女の不機嫌の原因は実家で飼っている猫だったり仕事先の人間関係だったり母の言動だったり、あるいはわたしの事もあります。

わたしが実家へ遊びに行った時、彼女は自室に篭るか外出をするので顔を合わせることはないのですが、恐らく機嫌が悪くなるのだと思います。

それで被害を被るのは彼女と同居している母です。

母から実家には遊びにこないで欲しい旨を遠回しに言われました。

それが今年のお正月の事で、代わりに鳥取旅行へ行った理由です。

わたしが妹の不機嫌と向き合ったり対処したりするわけではないので母の希望ならそれを叶えるしかありません。

こういった経緯でわたしは実家を出禁になりました。

そんな彼女ですが、先日娘が産まれた時にお祝いを包んでくれました。

(母が預かって持ってきてくれた)

実は息子の時もお祝いを包んでくれていて、出席しないと言っていた結婚式にも結局彼女は出席してくれました。

今回もいつものように実家宛としてお返しをするだけにしようと思っていたのですが夫から、いい加減仲直りしたらどう?と言われました。

夫は結婚式の時に1度しか妹に会った事がありません。

俺もまた妹に会いたいなーといつも言ってくれます。

それで、なんとなく、わたしも、いつもお礼を直接言う事さえしていないな、と思って、妹に手紙を書いてみる事にしたのでした。

差し障りのない手紙です。

お礼と、いつか気が向いたら子供達に会ってあげてほしい事、夫も会いたがっている事、それからわたしもまた会って話が出来たらいいなと思っている事。

ずっと長い間ごめんね、という言葉を最後に添えて手紙を投函しました。

もしかしたら開封もせずに捨てているかもしれないし、読んでくれたとしても不愉快な気持ちにさせているかもしれません。

わからないけど、でもわたしは自分の中でひとつしこりを浄化出来た気分です。

オチもないけどこれで妹の話は終わりです。

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