前回であらすじは終わりましたが、なんとなくまとめたいと思います。
まとまるかわからないのですが…。
それから息子と娘への想いも少しだけ書き残しておこうと思います。
痛くないけど陣痛が始まり破水もしてしまい、いよいよ病院に電話しないといけないなぁとなったのが朝の5:00でした。
病院に電話した時に、上の子を預けないといけないのですぐには行けないと伝えたのですが、経産婦さんでどうなるかわからないから早くきて欲しい、と言われました。
仕方がないので夫に車を出してもらって病院の下まで送ってもらい、そしてそこで息子とはお別れとなりました。
母ちゃん頑張るからね。
息子はその後友人に預かってもらいました。
わたしの親も彼の親も息子と一日を一緒に過ごした事はなく、長時間預ける事はとても不安で出来ませんでした。
友人に預かってもらったのでさっさと産んで早く夫に迎えに行ってもらわないと、と気持ちばかりが焦っていました。
昼頃には産まれているだろうと思っていたのにこれっぽちも産まれる気配なく、陣痛も強くならずで、どうしようどうしようとしまいには泣いてしまいました。
まだ昼過ぎの事でしたが(出産するのが)日付が変わってしまうようだったらどうしよう、友達に迷惑をかけてしまって本当にどうしよう、とまだ陣痛が辛いわけでもないのにエンエンと泣いていました。
友人がこまめに夫宛に、息子の状況を写真で送ってくれていてわたしもそれらを見せてもらっていました。
息子の楽しそうに過ごす姿を見て少し気持ちを落ち着ける事が出来ました。
結局わたしの出産が思いの外長引いてしまい、息子は友人宅で朝昼晩と3食も食事を御馳走になり(夕食に至っては夫も御馳走になりました)おやつもしっかりいただいて、お風呂も入れてもらって、うんちも替えてもらって、うんち漏らしたようで服まで洗ってもらって…。
自分の子供じゃない親戚でもない息子なのに、こんなに色々してもらって本当に有難く、感謝の気持ちしかありませんでした。
無計画だったわけではないけれど、出産時に息子をどうしたら良いか、という問題については誰かに頼るという選択肢だけは出来るだけ避けたいと思っていました。
わたしと夫が自分達の都合や希望で第二子を授かったのに誰かに迷惑をかけるのは筋違いだと思っていたからです。
(第一子の時からそういう思いです)
だから自分達だけで解決しないといけない問題だと思っていました。
でも不甲斐ない私達に出来る事には限界があり、とても無力でした。
親を含め誰かに頼る事はとても罪悪感があります。
だけど罪悪感を消し去ってくれる程の息子の笑顔が写真の中にありました。
友人にはとてつもない迷惑や負担をかけてしまったけど息子にとっては楽しい時間だったに違いないのです。
入院は4泊5日でしたが夫が病院に来てくれた時などは義父にお世話になりました。
こちらでも息子はたくさん甘やかされたようでそれが写真から伝わってきてとても安心しました。
入院中は息子とテレビ電話をするかしないか夫と話し合いましたが、中途半端に顔を見せるとよくないのでは、という結論に至り、入院中は息子と一切関わる事をしませんでした。
最初の方は楽しそうな息子の姿を写真で見て、なんだ全然大丈夫そうだな〜と呑気に思っていたのですが、日が経つにつれ、息子の様子が少しずつ変化していった事、夜中や朝方にわたしの事を探している事、甘えて泣き喚く話などを聞いてとても辛い気持ちになりました。
息子に会いたいと思ってしまいました。
赤ちゃんと過ごす新しい日々は前回とは違い全然辛くなかったけど、今回は息子に会いたくて夜寝る前にメソメソと泣いていました。
娘が産まれてわたしは息子の事をより一層愛おしいと思うようになりました。
産まれた娘の事は産まれてくれたその瞬間からとても可愛いと思っています。
会えて良かった、と思っています。
でも息子の時はそう思えなかった事を思い出して、どうして4ヶ月ものあいだ可愛いと思えなかったのかと申し訳ない気持ちになります。
もっと、可愛い、大好きと声をかけてあげれば良かったと思っています。
後悔している気持ちが息子の事をより一層愛おしいと思わせているのだと思います。
この度わたしの元にやってきてくれたのは女の子でしたが、わたしは妊娠中性別がわかった時にはとてもショックを受けました。
自分はなんとなく女の子には縁がなく第二子も男の子だろうと勝手に思っていてそれを希望していたからです。
またわたし自身は2人姉妹で親は母親だけなのですが、同性である妹とも母親とも関係性が上手くいっていない(特に妹とは現在進行形)ため、同性の自身の子供とどういう風に接していけば良いかわからないと思っていたからです。
正直出産するギリギリまで自分が女の子のお母さんになれるのか自信がありませんでした。
だけど産まれてきてくれて会った瞬間に可愛い大好きの気持ちでいっぱいになりました。
また始まった新生児のお世話も息子の時の事を思い出しながらとりあえずはそつなくこなせていると思います。
そう思うと息子から教えてもらった事はたくさんあったなぁと思うのです。
息子とはうまく二人三脚出来なかったけど、娘とはわりとうまく二人三脚出来ている気がします。
息子のおかげです。
もうたぶん子供は産まないと思うのですが、こんなに可愛いふたりに恵まれてわたしは幸せです。
きっとあっという間に大きくなってしまうふたりを忘れないように大切に毎日を生きよう。
なんとなく縁起が悪いけど、男の子と女の子を一人ずつ、子供を二人も産んで自分の事を上出来だなぁと思っていて、使命みたいなものを果たした気でいるので、もうわたしはいつ死んでも大丈夫だと思う気持ちがあります。
もちろん死にたくはない、誰よりも長生きしたいくらいだけど、命を繋いだ事に安堵しています。
子供を産む事が偉いとか思っているわけじゃないです。
だけどわたしは次にバトンを回せて嬉しいです。
今まで貰ってきたものを今度はわたしがこの子達に返していきたいです。
まとまりがないけれど、これで娘の出産の話は終わりです。
ありがとうございました。