わたなべばうの日記

WATANABEさんチの育児ブログです。

産後の入院生活③

前回の続きになります。

当時の事を思い出しながら書いているとあの頃の気持ちが蘇ってきてなんだか泣きたくなります。笑

繊細かよ!って笑ってやってください。

 

色々な事が重なって、上手くいかない事ばかりで、だけど、そんなわたしもとうとう退院の日を迎えます。

 

退院前日は本当なら夜間も母子同室ですが、息子が黄疸になり光線治療を新生児室で24時間受けていて同室が出来ないため、最終日は夜間も新生児室に通う事となりました。

時間は確か22時と1時と4時だったと思います。

搾乳の時間も考慮してそれぞれの時間の40分前にアラームをセットします。

起きられなかったらどうしよう、寝過ごしたらどうしようと思うと結局この日は一睡も出来ませんでした。

 

最後の4時に授乳をしに行った時もわたしは相変わらず息子に上手く母乳を飲ませる事が出来ませんでした。

胸もピークに張っており激痛の中、一睡も寝ておらず、疲れと不安が限界を超えていて、わたしは新生児室で突然大泣きをしてしまいました。

そして近くにいた助産師さんに泣きながら溢れる気持ちを吐露しました。

 

「わたしは母乳を上手くあげる事が出来ない、出来ている気がしない。

母乳を飲ませる事が出来なかったらこの子はおなかを空かせて死ぬのではないか?

おっぱいが張って痛いのを我慢出来ない。

今は助産師さんがフォローしてくれて母乳マッサージもしてくれるけど、自宅では誰も教えてくれない。

母子同室も1日しか経験していないのに明日から急にこの子といきなり2人でやっていけるかわからない。

全部ひとりで出来ない、わたしは何も出来ない。

自信がない、不安しかない。

育てられない、育てかたがわからない。」

 

というような事を言ったように思います。

 

助産師さんは、

胸の張りは見て触っている感じだと本当に今日あたりがピークで退院後の方が段々とマシになってくると思うし、それでもなにかあればこの病院で行っている母乳外来を受診したら良いと言いました。

そして母子同室が出来ていない事が不安なら、入院をもう一日延ばすことも出来るよ、と教えてくれました。

だけどわたしは不安があったにも関わらず、入院の延長だけはしたくないと思い、その場でそれを断りました。

不安しかなかったけど、それでも自宅にどうしても帰りたかった。

退院予定日はちょうど土曜日だったので、土日が仕事休みの夫に負担をかけずに済むし、とにかく早く帰って3人だけで過ごしたかった。

退院が平日に延びたりなんかしたらそれこそいきなり息子と2人きりの生活が始まってしまう。

 

退院の日の朝になりました。

朝一番にわたしの診察があり、退院の許可が出ました。

10:30までに精算を済ませて部屋を空けなければなりません。

 

だけど、

 

息子は退院の許可がおりませんでした。

黄疸の数値がまだ退院出来るまでになっていないとの事でした。

出産する前は赤ちゃんと一緒に退院出来る事が当たり前だと思っていたので、まさか自分が息子と一緒に退院出来ないとは思いもせずに心底悲しい気持ちになりました。

 

悲しむわたしを見かねた助産師さんが、

とりあえず午前中は引き続き光線治療を続けて13時過ぎにもう一度血液検査をしましょう。

数値は本当に後少しの事だから、午後には退院出来るかもしれないよ。

家が近いなら一度先に帰宅して13時過ぎにまた病院に来てくれてもいいと言われましたが、それを断り、病院で待たせてもらう事にしました。

10:30には空けないといけない部屋を12時まで使わせてもらえる事になり、迎えに来てくれた夫とそこでふたりで過ごしました。

 

今日一緒に帰れなかったら悲しい、どうして黄疸になっちゃったんだろう、低血糖で点滴もしてあんなに小さい手の甲はもう青タンだらけなのに、午後にもまた採血されるんだよ、

と夫の前でずっとシクシク泣いていました。

 

寝不足によりメンタルが完全にやられていますね。

昨晩寝ていないですからね。

心が弱る一番の原因は寝不足によるものだと今なら確信を持って言えます。(わたしの場合は)

誰も悪くないんだよ。

黄疸になったのも低血糖になったのもわたしの所為じゃないし、もちろん息子の所為でもない。

授乳が下手なのもそれでいいんだよ。

最初はみんな下手くそで胸が張るのは単純に体質だよ。

誰にもどうしようも出来ないような事が少し重なっただけなのに視野が狭くなっているよ。

もうすでに生かす事に必死だよね。

死なせてしまったらどうしようってそればっかり考えているよね。

でも大丈夫、一生懸命息子に母乳を飲ませてミルクを足してゲップをさせて、オムツもすぐに替えてあげて、変な体勢で寝ていないかな、息してるかなって確認して、ちゃんと出来ているよ。

いつも考えてる。

彼の事を考えている。

自分が眠れなくなっちゃうくらい考えてくれている。

ありがとう、わたしの息子を大切にしてくれてありがとう。

気を張らせすぎちゃってごめんね。

おかげさまで1歳4ヶ月になった息子は元気いっぱいに生きています。

 

12時になり、部屋を出ないといけないので入院中の荷物をまとめて待合室に移動しました。

13時になり、血液検査が実施されます。

結果、退院出来る事になりました。

嬉しくてまたポロポロとその場で泣いてしまいました。

用意していたおくるみに息子を包みます。

初めて息子をしっかりと抱いた気がしました。

手配してもらった車で3人揃って自宅に帰ります。

 

ただいま。

そして

ようこそ。

 

初めて自宅に赤ちゃんを連れて帰ってきた日の不思議な感覚は今でもよく覚えています。

わたしの家に前までいなかったはずの赤ちゃんがいる。

これからずっとここにいて、一緒に暮らしていくのだなぁと思いました。

 

父ちゃんと母ちゃんとあなたは仲間だよ。

力を合わせて一緒に楽しい人生にしようね。

 

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ちなみに次の日も黄疸の検査をしなければならず病院に連れて行きました!

日曜日で夫がいたので本当に助かった。

(この検査に引っ掛かったらまた息子だけ入院するところでした、セーフセーフ)

 

入院生活のお話は一旦ここで終わりです。

これからは自宅で始まる初めての育児で色々と悩んでいきます。

 

引き続き読んでいただけると嬉しいです。

 

 

 

 

 

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